特殊清掃費用が払えない!どうすればいいか?
2023/05/12
そんな場合にはどうすべきかをお知らせするコラムです、いつものように実例を交えながらご紹介いたします。
なお本記事は巷で見かける特殊清掃費用を抑える方法ではありません、冒頭で申し上げておきますがまともな特殊清掃業者を使ってなおかつ費用を抑える、もしくは安く使う方法は存在しません。
また、特殊清掃費を無料にする方法という記事も見かけますが、これは事故物件を売却することを前提としたもので、賃貸アパートやマンションでは関係ありませんし、そもそも無料ではありません、正確には手持ち現金が一時期に出ないというだけです。
☆本記事は株式会社まごのて佐々木久史が実際の現場体験に基づき執筆しました
孤独死や自殺の後始末にかかるお金の問題
まず部屋で孤独死などが起きた場合に元に戻すまでにかかる総費用はどれぐらいなのか?という点ですが詳細は本ホームページの特殊清掃費用の部分を見ていただければわかりますが、ワンルームでも場合によっては100万円超はあり得ます。
☆特殊清掃料金の決まり方
その金額だけを見ればとてもじゃないが払えないとなってしまうと思うのですが、だからと言って何もしないわけにはいきませんし、でもお金がない。
ここで慌ててパニックになってはいけません、すべてをあなたが払う必要があるのかどうかをまず考えましょう(ご遺族や連帯保証人の場合)
部屋を元通りにするまでには4つの工程を経ることをご紹介していますが、基本的に賃借人(故人)に義務があるのは特殊清掃と家財の撤去だけです、原状回復費用の中で一番金額が多いのはリフォームですからこの部分がないだけでもかなり軽減できることになります。
亡くなって退去も普通退去も基本的には同じ
まず大前提として孤独死は故意過失ではありません、法律的な解釈で言えば室内で死亡したことに対しては帰責性を問わない(責任)というのが大原則です。
ですから運用方法としては普通に退去する手順となんら違いはないということになるのですが、部屋で亡くなり一定日数が経過してしまうとにおいや汚れが普通以上に発生してしまいます、これらを完全に取り除くために特殊清掃業者の出番となるのですが、この孤独死が起きた部屋特有の汚れやにおいは退去引渡にあたっては最低限必要な部分です。
ですのでにおいや汚れを取り、家財をすべて部屋から出して空にして引渡す、ここまでが必ず行うべきことです。
☆特殊清掃から原状回復までの費用内訳
上記でも書いてますように家財撤去は住んでた方の生活スタイルで変わりますが、1DKぐらいで普通に暮らしていた場合の家財であればおそらく20~25万あたりで少し多いと30~35万、ゴミ屋敷化しているなど大量に物がある場合は50万前後もあり得ます。
そして特殊清掃と呼ばれる部分ですが、これも亡くなっていた場所や経過日数で変わりますが数万円~50万円前後となりますが、このにおいが完全になくなってる状態というのを必ず求められますので、この消臭脱臭が完璧にできる業者を選ばないと余分な費用が発生することになります。
トータルでどの程度の負担になるのでしょう
つまりどんなに安く収まったとしても30万円前後、場合によっては100万円前後の負担がご遺族や連帯保証人にのしかかることになりますので一時期に出るお金としては高額ではと思います。
では、このまとまったお金が用意できない場合はどうすればいいのかをご紹介します。
大家さんに立替えてもらう
孤独死が起きた場合の関係者の一番の懸念材料はにおいの問題です、とにかく早くにおいを取って次のこと(新規募集など)を行いたいと考えてます、もしにおい強度が高く周囲にまで漏れてる状態だとなおさらでご遺族や保証人の資力は気にしてられないという場合が多くとりあえず大家さんが立替えるというシーンが多いです。
ですので一時期に大きなお金が用意できない場合は正直に理由を話し立替えてもらうよう交渉するのもひとつの手段です。
まごのての分割払い制度を使う
私たちは清掃やお片付け費用の分割払い制度を設けています、元々ゴミ屋敷片付けでお金がない方用に適用している制度ですが特殊清掃にも適用が可能です、ただし利用には条件がありますのでお気軽にご相談ください。
保険の加入の有無を調べる
ご遺族が使える保険に加入している場合もあります、借家人賠償保険と言って賃借人にもしものことがあれば補償されるもので補償額は30~50万円程度と少ないですがあるとないでは大違いです、報せを受けた際に管理会社や大家さんに真っ先に確認しましょう。
特殊清掃費用が捻出できないときのNG行動
出費を抑えたいがためにやりがちなNG行為を2つお知らせします、お金がないから仕方ないと思われるかもしれませんが先ほどから書いてます通り部屋を完全な状況にして引渡さないと意味がありません。(完全な状況とはにおいや汚れがなく、家財も撤去された状態のことを指します)
NG行為(1)技術がない特殊清掃業者を選んでしまう
この手の特殊清掃業者を選んでしまったら最悪です、お金だけ払わされて汚れが取れていないにおいが残ってるとなり大家さんからは不完全と引渡を拒否されることになってしまいます。
特殊清掃業者の見抜き方については別コラムでも書いてますが、ホームページに『安い』という文字がひとつでもあれば避けてください、特殊清掃は安いというキーワードで集客する性質ではありません、それでもその文字を入れてるということは間違いなく素人か悪徳かのどちらかです。
きちんとした技術を持ち確実な消臭と清掃を行う業者は絶対に『安い』というアピールはしません。
NG行為(2)自分で特殊清掃をする
これもやろうとする方がいますが絶対にやめましょう、高度な知識と技術が必要な特殊清掃をまったくの素人ができるはずがありません。
もし上手くいったように見えても後々必ず不具合が生じて結果的に大きな費用がかかることになる可能性が高いです。
☆特殊清掃費用を抑えるために自分でやろうとして失敗
NG行為(3)何社も相見積に呼ぶ
どうしてこれがNG行為だと思われる方も多いのですが順番が間違ってます、孤独死発生時すぐの行動としては完全NGです。
トータルでいくらかかるかというのは費用に不安がある方にとっては一大関心事ではありますが、孤独死発生すぐの時点で何社も呼ぶべきではありません。
では何をすべきかとその意味は専用ページでご案内しておりますのでご確認ください。
☆孤独死発生!まず真っ先に行うべきこと
自己所有の家やマンションの場合の裏技
もし身内が孤独死で亡くなり特殊清掃や遺品整理を行わなければいけないけど手持ちのお金がなく手が付けられないと言った話をよく聞きます。
私たちへの相談でも特殊清掃に限らず遺品整理やゴミ屋敷などでも費用が払えない、まとまった現金がないためにお片付けや掃除ができないと言った場合がよくあります。
そんな場合でも手持ちのお金をほとんど使わず特殊清掃やお片付けができる場合があります。
ただし少し条件が限られてしまうため誰でも活用できる方法ではありませんが上手く活用すればかなり有効な方法ではと思います。
まず、孤独死などが起きた家やマンションの権利関係をご存じであれば問題ありませんが、もし不明なら登記簿をお取り寄せください(弊社でオンラインでの閲覧は可能です)
その登記簿の項目に「乙区」という欄をご覧ください、乙区というのは権利関係を示すもので主には抵当権、根抵当権、地上権、賃借権、地役権などがあり簡単に言えばその土地や建物に対して何らかの権利を有する者の有無ということになります、一番わかりやすいのは銀行ローンや家を担保にした借り入れがあるかないかということです。
閲覧してこの乙区そのものがない場合や、記載があっても抹消されてるもしくは残債が少ない場合は今からお伝えする方法が利用できます。
端的に言いますと、その事故があった物件を現状有姿のままお売りください、そうすることにより特殊清掃をはじめとした費用を出すことなく物件を処分できます。
ただし細かな注意事項や動産(中の家財)についての取扱いがございますのでお気軽にお問合せください。
なお株式会社まごのては宅地建物取引業の免許を受けている会社です(東京都知事(1)109168)
分割払い、後払い可能な特殊清掃業者
株式会社まごのては特殊清掃に特化した清掃会社です、ですのであらゆる事例を経験していますのでどんな状況であっても確実ににおいを止めキレイにして仕上げます。
そして上記にも書いてますように分割払いにも対応しています、これはお金のことで悩み処理が遅れて損害が拡大してしまうのを防止するという意味でもあります。
もし特殊清掃が必要な場面があった場合は迷わず東京近辺の特殊清掃業者でも抜群の技術力を誇るまごのてにご相談ください。