【大暴露】特殊清掃に必要な資格や免許とは?

2023/04/24

特殊清掃業を行うにあたり免許や資格は必要か、と聞かれることもあります、2016年~2018年あたりには特殊清掃のお問合せ時に「免許を持ってますか」などとよく聞かれました。

おそらく、遺品整理士や特殊清掃士、事件現場清掃士の類のことを指してると思うのですがこれらは国家資格でもなんでもなくただの民間の団体が勝手に名前を付け発行してるにすぎません。

そもそも「士」と付いてる時点で怪しさ満開です、士は「さむらい業」と呼ばれそう簡単なものではありません、「士」が付く資格は下記のようなものが代表的です。
 
  • 弁護士
  • 司法書士
  • 行政書士
  • 宅地建物取引士
  • 公認会計士
  • 建築士
     
一度は名前を聞いたことがあると思いますがこれらの士業には独占業務というその有資格者にしかできない内容のものがあります、弁護士は代理人としての地位があります、司法書士は登記、行政書士は行政書類の代書(許認可等)宅建士は重要事項説明など専門家としての証でもあります、そう簡単に「士」を名乗るものではありません。

今回はこの特殊清掃界隈を取り巻く民間資格についてお伝えしようと思います。

☆本記事は株式会社まごのて代表取締役佐々木久史(宅地建物取引士)が監修執筆しました

動画:特殊清掃や遺品整理に免許は必要か?取るための難易度は?

特殊清掃業のための資格
 

なんでもありの民間資格業界

民間資格は何も特殊清掃関係だけではなくあらゆる業界にあります、特殊清掃だけでなく掃除や片付け分野にもあり、インテリアプランナーやお掃除検定、よく聞く収納整理アドバイザーなどもそうです。

他に面白いところでは全国道の駅検定、犬訓練士、バーベキュー検定など要するになんでもどんなことでも民間資格は発行できるということです、少し紛らわしいのは赤十字救急法救急員や健康管理士一般指導員など一瞬国家資格かと思わせるような物もあります。

ただ中には民間資格から国家資格のような位置づけになった資格もありマンション管理士や賃貸不動産経営管理士などがあり一概にすべてがまやかしともいえない部分もあり、要は実務でキチンと役立つものなのかどうかが重要ということです。

特にコロナ渦以降資格ブームがありあらゆる民間資格の受講生が増えたらしく、国家資格も同じで宅建士や行政書士試験は受験申し込み数が増加しています。
 

特殊清掃関連の民間資格の優位性は?

ではこの特殊清掃や遺品整理界隈の民間資格はどうなんだというところです、私たちのところに求人応募してきた方の中にもこれらの民間資格取得を資格欄に書いて面接に来る人がいます、それなりに多くて通算すると全数の30%ぐらいに記載があったと思います。

結論から言いますと今現在その者たちは1名もいません、最短3時間最高で1か月弱で退社しました、特殊清掃の免許を取ったので開業しますと言った知り合いも2名いますが1年経たずして辞めています。

もちろん医師や看護師でも入職してすぐ退職する人もいると聞きますのであくまでも個人の資質の問題ではありますが、少なくとも特殊清掃業でこのような民間資格を保有してる者を求めることはありませんし優遇することもありませんので優位かそうでないかと言えばどちらでもなくむしろマイナスに働く場合すらあると言わざるを得ません。

次の章ではなぜマイナスに働くことがあるのかを書いてみようと思います。

特殊清掃作業風景
 

これらの民間資格が特殊清掃業を貶めている

センシティブなタイトルを付けましたが私は本当にそう感じています。
この民間資格のおかげで特殊清掃をメニューに掲げる業者が増えました、専業というより何かの業務との兼業が多く近いところではリフォームや普通の清掃会社、不用品回収屋や便利屋までもが特殊清掃と掲げ集客しています。※各サイトやコラムで変な認定資格と記載があるのはすべてこれのことです。

特殊清掃関連だけでなく業者が増えることは良いことです、お客様の選択肢も増えますし何より競争により全体の技術などの底上げが期待できるからですが残念ながら特殊清掃業界だけはそうなりませんでした。

低品質な適当な作業をする業者が増え競争は価格だけという状態になり、結果損するのは一方的にお客様だけという状態です、具体的には部屋のにおいが取れていないというのが一番多いのですが他にも認識の違いなのかお客様の目指す完成形に至らない、あるいは高額請求や不法投棄、作業を完遂させないなどモラルそのものが疑われるようなことも起こっています。

すべてがこの変な認定資格のせいだとは言いませんが大量に世に出せば当然こんな弊害も生まれます、今や古くから特殊清掃を行ってる私たち専業組は大量発生したにわか特殊清掃業者と同じようにみられることも多くひじょうに迷惑を被っています。

なぜそうなるのかと言いますと、そもそもこの講座では特殊清掃や遺品整理のことは一切教えていません、簡単な除菌や清掃の知識は講義DVDで話してはいますが実地指導も当然ありませんし具体的な手法を講義することもありません、どうして知ってるのかと言いますと私たちも社員の個人名で講座を申し込みひと通りテキストやDVDを見たのですべてわかっており、この程度で特殊清掃士だの専門家だのと言われたらたまったものではないというのが感想です。

特殊清掃は葬祭業であるというまごのての理念


 

これでいいのか!?特殊清掃業界

資格受講生は金のなる木!一生吸い上げられる!

実はこの民間資格は資格発行や講座そのものがビジネスなのです、講座を申込めば受講費がかかりますし資格発行となれば発行手数料がかかりその数が多ければ多いほど元締めは儲かる仕組みです、それでもその講座が社会の役に立つ、特殊清掃や遺品整理であればその業界のスキルアップになりお客様のニーズに応えられるのならそれは意義のあることですが残念ながら上記のような状況です。

この資格の流れはまず受講申し込みをし講義DVDとペラペラのテキストが送られてきます、この時点で10万円程度かかります、その後レポートを提出して合格となれば(100%合格する)特殊清掃士や遺品整理士の『免許』が与えられるのです。

そしてさらに5万円程度のお金を払えば地域統括やエリアマネージャーといった称号が与えられます、よく業者ホームページで『協会認定優良事業所』と賞状のようなのを掲げているあれです、けっして技術やお客様に対して優良ではなく有料会員という意味です。

そしてその先にこの団体の真骨頂ともいうべきお金を吸い上げるスキームが出来上がっているのです、晴れて免許が発行された自称特殊清掃業者はこの団体から仕事を回してもらいます、ホームページで見かけたことはないでしょうか?一括見積や集客を主として優良な会員業者を派遣しますというあれです。

仕事を回された業者は収受した金額から2割程度の手数料を払います、未確認情報ですが薬剤や資材もその団体から買うようになっているのです。

つまりこのような団体(表向き社団法人となっている)は講座で儲け、免許発行と優良認定で金を取りさらに送客し手数料を巻き上げるシステムが完全に出来上がっているのです、しかも団体の主宰者は特殊清掃や遺品整理のプロではなくまったくのド素人、事実特殊清掃界隈だけでなく様々な団体を立ち上げています。

まさに素人が素人を嵌め込むスキームが出来上がってると言えるでしょう、これは私の主観ではなく従前より特殊清掃や遺品整理に携わってる者は一様に感じてることでありSNS等を通じて警鐘を鳴らしてます。

集客サイトの送客システムはこちらに詳しく書いてます


 

特殊清掃業界で本当に必要な資格とは

特殊清掃業で必要な資格はこのようなまやかしの優良事業所認定ではありません、いわゆる事業所として受ける許認可でもなく平たく言えば人としての魅力に尽きます。

ひじょうに抽象的な表現にならざるを得ないのですが、特殊清掃であれば完全に部屋を元通りにする技術は当然必要ですがそう考える気構えと熱意はもっと必要です、遺品整理でも不用品回収程度に考えていればホームページでいくらきれいなことを書いていても必ず適当なことをし、たちまち馬脚を現す結果となります。

本来特殊清掃業に参入しようとしてる人は基本的に心根が優しく人のためになりたいと願ってる人が多いのです、そう願って団体の講義に申込む人も多いと聞きます、入り口はまったく間違っていませんしその気持ちを持ち続けてほしいのですが、いかんせん上記のようなシステムに嵌め込まれ疲弊しお金に追い回されてやがて業界から撤退するという流れです。

ですので特殊清掃で必要な資格と問われれば。
 

  • 継続的な向上心。
  • 仕事に興味を持ち研究し高める底力。
  • 他人を思いやれる気持ち。
     
これこそが特殊清掃に携わる者が必要とする資格です。
 

特殊清掃や遺品整理業者の選び方

ここまで読んでいただいた人にはもうお分かりだと思いますが特殊清掃や遺品整理業者選びで外れを引かない方法は一番簡単なのは上記の通り変な認定資格の優良事業所と書いてる業者を外す、集客サイトを利用しない。
昨今はこの2点だけでも外れ回避が可能です、その他には事業所住所や代表者名を調べる、SNSでの発信を見るなどですが実際はそこまで見る人は少ないです。

もっと簡単な方法としては東京近辺限定にはなりますが、株式会社まごのてにご相談いただくのが手っ取り早いでしょう、他は東京近辺では2社茨城県で1社、関西方面で1社の情報がありますので必要であればお教えいたします。


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