特殊清掃業の抱える問題と課題|業者選びは慎重に

2023/04/11

特殊清掃という言葉はかなり世間に浸透し不動産業界をはじめとして普通に使われるようになってきました、以前は(10年以上前)はこのような業者の存在はあまり知られてなく専門業者はありましたが極めて少なく便利屋や遺品整理業者またはリフォーム会社が担ってた領域でした、私たちがこの業務に本格参入したのが約8年前でそれまでは知識はありましたが技術的検証ができてなかったので本格参入をしていませんでした、時期を同じくしてこの特殊清掃に専門として取組む会社が出始めた時期だったと思います。

若干前後するかもしれませんがこの業界にいわゆる認定資格がはやり始めた時期でもあります、遺品整理士、特殊清掃士、事件現場清掃士など普通の社団法人がこぞって講座を開きかなりの受講生があったと聞きます、この講座を受けた者が特殊清掃の世界に一気に流れ込んできたのです、それ自体はひじょうに良いことですし特殊清掃という言葉が広がるきっかけとなったようにも思いますしその功名はあったのではと感じます。

☆本記事は株式会社まごのて佐々木久史が実際の現場体験に基づき執筆しました。

ですがしょせん民間の認定資格ですから国家資格ほどの知識が要求されるわけもなくまた現場経験がない者が座学(主にDVD)を見た程度で深い知識が身につくわけでもなくまた実戦でなにか役に立つわけでもないのに万単位の受講生が特殊清掃業に参入しました(今でも誰でもなれる特殊清掃員なんて記事が残ってます)ここが現在業界が抱える問題として急浮上しています。

特殊清掃という言葉を世にしらしめた功績はあるが片や未熟な素人を特殊清掃業に安易に参入させた功罪もあると考えています。

【大暴露】特殊清掃に必要な資格や免許とは?



 

特殊清掃業者なのにこのレベル!?

2020年頃から他社の特殊清掃後の手直し依頼が急増しました、それは今も変わりませんがこの問題が一番大きく依頼した側から見れば仕事が完了してないのにお金を払わされるという不本意極まりない事態が多発しています、これはその施工した業者の技術的な要因が大きいのですが一番の原因は特殊清掃の着地点が各社バラバラであることです、どんな仕事でも着地点は必ずあって引越なら荷物を新居に搬入するまで、建築工事なら建物が不具合なく完成し引渡されることが着地点で誰が見ても考えてもわかる部分です。

ところが特殊清掃業に於いては各社バラバラの見解です、A社は表面の遺体痕を拭うだけで完了B社は簡単な清掃と薬剤を撒いてオゾンを掛けて終わりC社は荷物を搬出して終わり、などまったく統一されていません。

ちなみに私たち株式会社まごのての特殊清掃は部屋が部屋として機能すること、すなわち完全ににおいがなくなること、ここを着地点てしています。

つまり着地点の設定が各社バラバラというのがこの臭いが取れていない!という現象の多発につながっています、上記の講座受講の業者は知識や技術が未熟ですのでいまだに孤独死など遺体痕由来のにおいは取れないと考え依頼者にもそのこと前提で提案する業者もかなり居ます。

特殊清掃で完全消臭ができないというのは致命的で単純に商品としても瑕疵のあるものと言わざるを得ません、引越の荷物が到着しない、新築のビルなのに壁や天井がないまま完成ですと言われるぐらい最低最悪の事態です、そしてこれらのことがまかり通ってることが大きな問題なのです。

特殊清掃業の課題とその解決策
 

特殊清掃業界が抱える問題を払拭するには?

商品として考えた場合まったく用を成さない商品を納入されることが最早当たり前のようになってる現状は看過できません、というのも先ほど申しましたように特殊清掃という看板を持った素人が大量に市場に放たれました、受講生の中にはこれではダメだと技術の研鑽に打ち込み真の専門家として活躍してる方もいますが残念ながら少数派です、特殊清掃業は今や素人>専門と二極化どころか素人が専門をしのいでいる状態です、まさに悪貨が良貨を駆逐するがごとくです、やがて先では逆転するかもしれませんが先のことはわかりませんし現実問題目の前がそうなんですから私たちも専門業の威信をかけてこのような情報発信をする責任はあると思っています。

失敗しない孤独死が起きた部屋の特殊清掃と原状回復方法

なぜならお客様と今後この業界に入りたいと考える方のためです。

事業所や会社ごとに運営方針が違ったり考え方が違うのは当たり前ですし社会の流れです、ですが商品としての形すなわち着地点がバラバラなのはお客様にとっては混乱しかありません。

特殊清掃を依頼する100%の方のニーズはにおいが完全に消えることです、これはご遺族も大家さんも不動産会社も依頼者ではありませんが隣近所に住む方も皆さんこの願いだけです、ですがこのニーズを満たす技術も持ち合わせてないのに特殊清掃と掲げこの臭いはここまでで限界ですと嘘を言い解体や高額リフォームに持っていくという口八丁手八丁がまかり通っている現実、こんな者たちが特殊清掃の専門などと謳いお客様を騙してることは大いに問題です。

このことは特殊清掃の専門を掲げるリスクベネフィットの惟村社長、クリーンサービスの山本さん、スイパーズの小山社長なども看過できないと情報発信されています。

真の専門家が目立たず講座出身のにわか業者が跋扈するねじれ現象が起こるもうひとつの要因は集客システムにあります、先ほどから書いてる認定講座にはもうひとつの顔があります、それは集客媒体でもあるということです、皆さんも目にしたことがあると思いますがみんなの遺品整理や特殊清掃の相談窓口というのがその代表各で他にもありますが講座で受講生をにわか特殊清掃業者として世に放ちこれらの集客システムでお客を集め開業した受講生にバラ撒くという手法を取っています、一般社団である協会は受講料で儲け集客システムでは業者側(元受講生)からマージンを吸い上げるという構図です。

特殊清掃業者もお客も全部囲い込み車輪のない車、肉が乗ってない牛丼を売りまくる集団なのです、泣くのはこんなことなど1mmも知らないお客様だけという状態、これが今の特殊清掃業の現実です。

このような事態を避けるにはどうするか、これはお客様が判断するしかありません、お客さまが接触しなければこのような業者は駆逐され特殊清掃業はクリーンになるそう考えています。

特殊清掃の専門家は少ない

 

真の特殊清掃専門業は実は数少ない

このように特殊清掃業は素人>専門のねじれ現象です。
同じく遺品整理やゴミ屋敷界隈もよく似た構図ですがいずれも真の専門業者は少ないのです、東京近辺であれば専門業として特殊清掃を行い技術知識ともに申し分ないという会社は上記とあと数社というのが現実的なところではないでしょうか?

そこを見極めるのはそう難しくなくSNSの発信やホームページの写真や文章である程度推し量れますしもう一歩突っ込むなら会社やその経営者そのものの人となりや実績を調べれば今の時代簡単にわかると思います。

私たちまごのては本来他社のことや業界のことについて口をはさむことをしませんし、よそさんのやり方に批判するつもりは基本的にはありません、だから協業もしませんし協調路線もしませんし認定講座の団体加盟もしません、ですが一方的に泣かされるお客様が多くいることは看過できないので時折このような記事を書いてる次第です。

私たちは特殊清掃業者を探してるお客様が目的を達せられる業者に巡り合うことを切に願っています。
 

孤独死の特殊清掃業者探しで迷ったら

私たちは派手な協会認定でもなく優良認定と賞状のようなものを掲げていませんが特殊清掃にまつわる技術や消臭力は日本一と言っても過言ではありません。
上記のようなことから安心して業者選びをすることをできる環境にありません、ですから業者数は多いように見えるが実は選択肢はそう多くありません。

東京近辺で特殊清掃業者をお探しなら迷わずまごのてへご相談ください。


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