ご遺族が特殊清掃を自分でやろうとして涙目
2022/06/12
管理会社の紹介でご遺族が依頼。
作業者データ
川崎区の孤独死現場に特殊清掃一次処理に伺いました。
マンション前に着くとすでにご遺族の男性が待っていました、挨拶をし鍵を借りて部屋に入りました。
遺体痕はリビング中央の座椅子とその周囲、ウジとハエも大量に発生していました。
故人はおそらく体格のいい方と思います、腐敗した体液が多量で広がり方も広範囲に及んでいました。
下に降り作業方法と料金をお知らせしたところ、なんと「わかりました、自分でやります」と言ったのです!
特殊清掃一次処理に向かってこのリアクションは初めてのことでこっちが驚きました、たぶん管理会社の説明不足でこのご遺族は作業の見積りだと思ったようです。
基本的に特殊清掃一次処理で俗にいう見積りはしません。
そこに時間を割くぐらいならさっさと着手してしまい、その後は手順通りやればいいという考えですから。
出来ないと思うこと、孤独死現場はキケンであることをご説明しましたが、そんなに高いなら自分でやると言って譲りませんでした(高いと言っても8万円程度です)
なんとなく腑に落ちない気持ちのまま帰路につき30分ほど経過したころ携帯が鳴りました、先ほどの遺族です。
電話を取ると「すみませんでした、やっぱりやってください」という電話でした。
過去にも似た例がありました、特殊清掃を自分でやると言って挫折したご遺族がいました、やはり危険な現場でもありますし、確かにお金は掛かるのですがプロにお任せいただいたほうが安全確実ですね。
特殊清掃一次処理の役目とは

素人が特殊清掃をやるリスク
このように特殊清掃をご自身で行おうとする方が稀にいます、その理由は大きく3点です。
1.身内の最期の掃除ぐらいやるべきという倫理的なもの。
2.特殊清掃業というのもがあることを知らなかった。
3.金銭的な理由。
それぞれ理由はありますが、まず孤独死現場はひじょうに危険であることを知っていただきたいのです。
本サイトの冒頭にも書いてますように孤独死現場には目に見えないウイルスや菌が浮遊しています、昨今騒がれてるコロナウイルスには過敏なのに、明らかに菌が浮遊してる特殊清掃現場には不用意に立ち入ってしまいます。
実際に孤独死現場で何らかの感染症に罹患したという情報は時折入ってきます。
罹患リスクを冒してまで自分でやるのは絶対にオススメしません。
一度は自分で特殊清掃をやろうとしたご遺族
まごのて様、先日は大変お世話になりました。いろいろとありましたが、結局のところまごのて様にお願いして良かったと感じています。
父が室内で亡くなっているのに気が付いたのが遅く、室内はすでにものすごい臭いに包まれており、ウジやハエがたかっている状況でした。
それでも私は自分だけで清掃をしようと考えていました。それは父が亡くなったのが自殺だったということと、わたしにできる最後の親孝行ではないかと考えたからです。
特殊清掃をしている業者があることは知ってました。でもこんな状況を人に頼むなんてできなかったのです。
そんなわたしを間近で見ていた親類が、わたしに内緒で連絡したのがまごのて様でした。
わたしが気付いたときにはすでにまごのて様が到着され、わたしに対して親身になって話を聞いてくださいました。
病気や感染症のリスクについて詳しくお聞きし、「すぐに部屋に入れるようにしますから、あとはいっしょに片付けをしませんか?」とおっしゃって下さったのです。
ああ、まごのて様で良かった…。心からそう実感し、肩の力が抜けたことを覚えています。
おかげ様で部屋は綺麗に片付き、父の良い供養になったと思っています。
まごのて様の仕事に対する想いを感じることができたのも良かったです。まごのて様でなかったなら、わたしは人にお任せすることができなかったかもしれませんから。