孤独死現場で大量にあった缶詰の空き缶とは?

2022/05/30

埼玉県川口市の2DKマンション 50代男性の孤独死(死後1ケ月)
不動産管理会社より依頼。死因は病死とされていたが餓死ではないかとの疑いあり。

特殊清掃作業者レポート

本日は川口市の古めのマンションで孤独死があったため、まずは特殊清掃一次処理に向かいました。
エレベーターなしのマンションだったため、階段で目的の部屋まで上がりました、玄関の前に立つとかなり濃度が高い腐乱臭が漂い窓にはハエがびっしりと張り付いています。

それもそのはず、換気扇が回っています!
遺族や関係者が入室し換気扇を回してしまうことがよくあるのですが、孤独死現場ではやってはいけないことのひとつです。
換気扇を回してしまうと外に臭気が漏れてしまいます。

あとやりがちなのは窓を開けること、どんどんハエが寄ってきてしまいます、そしてご遺体からでた体液を身にまとい外へ逃げていってしまうのです。

部屋の中の家財は少なめで、おそらく寝室に使ってたであろう場所に遺体痕はありました。
小さなお膳があり、その上はタバコの吸い殻やお菓子の袋、そしてある空き缶が大量にありました、それは畳の上にも数個転がっていました。

台所にはその缶詰の5個パックがいくつかありました、ですが、その部屋にはその缶詰を必要とする痕跡がないのです。

その缶詰の正体とは・・・
飢えで猫のエサ缶詰まで食べて孤独死

まさか・・・これを食べていた?
確かに人が食べる物よりは安いと思いますし、猫が食べて大丈夫なんですから人が食べても害はないでしょう。

衝撃的でした、私たちの世代は食べ物に困るという経験をしていません、この亡くなった方もどんな事情で貧困化したのかわかりませんが、キャットフードを食べなければいけないなんて・・・

死因は病死としか聞かされてませんでしたが、もしかして餓死かそれに近い状態だったのかも?いろいろと考えさせられる現場でした。

作業内容
遺体痕の付着した畳撤去、食品類と衣類の廃棄、空間除菌(二酸化塩素と次亜塩素酸水)
ウジとハエの駆除、換気扇と通気口を塞ぐ、オゾンの燻蒸(60分)

浦安市の孤独死現場の特殊清掃、消毒はまごのてにお任せください
 

高齢者より40~60歳の男性の孤独死の発見率の低さ

孤独死という言葉を聞くとかなりの高齢者を思い浮かべると思います(70~80代以上)
ですが、意外にもその年代の比率は少なく、その一世代下の40~60代が一番多いのです、しかも男性です。

女性の孤独死の発見日数と男性の場合とでは2倍違うと言われています、やはり女性の場合は日頃から何かしらの交流があるからでしょう。

どうして40~60代が多いのかと言いますと、ある程度高齢になれば何らかのサービスを受けてることが多いのです、デイサービスやヘルパーの訪問など、ですからもし孤独死したとしても数日内には発見されるのです。

ところが福祉の網にもかからない中年で独身の場合はどうしても発見が遅れがちです、それは人との交流とも関係していると思います。
上記の川口市の孤独死の場合は勤めていたのか無職だったのかはわかりませんが、おそらく職を失い生活保護申請をためらった結果だったのではと思います。

中年、独身、ブルーカラーの職業。
この3つが揃うと孤独死してしまった場合の発見率がぐっと下がります、勤め先との関係性や職場での人間関係に依るところも大きいのですが、予告なく従業員が来ないことがよくある業界だと、わざわざ家まで来て安否確認をしてくれることは稀のようです。

孤独死は防ぎようがありません、自己防衛もできませんが、もしもの時は早く発見してもらえるような環境づくりを自らする必要があるのではと考えます。
 

東京23区で孤独死現場の消臭をいち早く依頼したい場合

上記エリアであれば最短45分でお伺いし、とりあえず目の前で発生している異臭や虫の被害を軽減させます。

特殊清掃一次処理は関係者や遺族がストレスなく入室できるように行う初期の処理です、本格的な防臭作業や遺品の回収なども一次処理時にご提案いたします。

直近のご依頼事例

東京都北区で孤独死、一報から50分で到着し一次処理着手。
板橋区で孤独死、一報から50分で到着し施工。
千代田区で自殺の特殊清掃、一報から60分で施工。
江戸川区鹿骨で孤独死、一報から45分で特殊清掃一次処理着手。


これだけ機動力のある特殊清掃業者はまごのてだけ!


PAGE TOP