【年中無休!】特殊清掃業者は24時間体制であるべきか?
2023/08/16

特殊清掃は1分を争うスピード感が大事
特殊清掃は1分でも早く!というご要望が多くそれこそ夜や早朝でもやってほしいというご依頼が多いのも事実です。私たちも創業時は日中以外の時間帯でもできるだけご要望にお応えしなければという一種の使命感のようなものがあり、よく早朝や深夜の作業を特殊清掃やゴミ屋敷のお片付けでも行ったものですが、日中ほど速やかに動けなかったり近隣から苦情が来たりとけっして効率が良いとは言えなかったことから2011年頃から夜間の作業は一切やらなくなりました。1分でも早くというご要望が多いにもかかわらずなんとも矛盾した体制になってることは心苦しいことですが、近隣に与える迷惑やスタッフへの負担を秤にかけた場合、通常時間帯で作業を行うのが望ましいと判断したのです。
☆孤独死の特殊清掃でまごのてを選ぶ価値とは
年末午後に大至急の特殊清掃依頼
2019年の12月29日はまさにその年のすべての業務終了まであと数時間というタイミングで孤独死の特殊清掃相談が入りました、お問合せはご遺族で前日に身内が室内で亡くなってるのが見つかり、今しがた警察の立入許可が出たというタイミングでの連絡でした。すでに臭いが外の廊下にまで充満しており他の住民のことを考えるとこのまま越年するには忍びないという意向でしたので、快く引受け出動の段取りを行いました。
千葉市の団地特殊清掃作業者レポート
まもなく今年も終わりというギリギリのタイミングで千葉市の公団の特殊清掃に行きました。エレベーターを降りた瞬間にすでに腐乱臭が漂っており、この中で新年を迎えるのは少し酷だと感じたものです。
依頼者はご遺族でこの部屋で亡くなった方の娘さんでした、知らせを受けたのは前日で警察の立入許可が出たのがついさっきという状況の中でのご依頼でした。公団の管理から早急に臭いだけでもなんとかしてほしいと言われ慌てて特殊清掃業者を探しご連絡をいただいたのです。室内に入るとご遺体痕はベッド上に残留、日数が経っていたため体液はベッド下にまで垂れていましたので、汚染されたベッドとマットを梱包し、周囲にある臭いを含んでそうな衣類などを撤去し、念入りに空間除菌と消臭を行いました。
季節的なものなのか、ウジとハエは全く出ていませんでした。経験上ウジがいない場合は臭いが強く出る傾向にあります、ウジが臭い成分を食べる(分解する)というのは本当です。
室内だけでなく外廊下にも除菌剤と消臭剤を噴霧し、窓や換気扇など外部と通じる部分をすべて目張りし臭いが漏れないよう処置しました。置き型の消臭剤を配置し、オゾン発生器を年明けの5日まで間隔運転を行う異例の措置を行いました、夕方16時頃作業が終わり最終チェックをしていると近所の方数名が近づいてきて、何か言われるのかと身構えてしまいましたが、それぞれ出てくる言葉は「ありがとう」ばかりでした。一人の奥さんは大量のみかんを持たせてくれ、年の終わりにいい仕事をしたと感じた現場でした。

特殊清掃は時と場所を選ばない
(オペレーションスタッフの日報より)お電話を受けたのが12/29日の11:00頃でした。
まごのての年内業務最終日でした、少し前に29日の特殊清掃受付は何時まで行うか?を検討し18時までに帰社できるギリギリと基準を設けていました。
今回のご依頼は千葉市稲毛区でしたので、その基準を満たすと判断し13時着手でメンバー組を行ったのです。
孤独死や自殺は年末年始関係なく起こります、ですからそれに対応するため特殊清掃業者も対応できるようすべきかも知れませんが、昨今の労働環境を鑑みるとそれもなかなか難しいところです。
まごのての場合は年末年始はもちろんゴールデンウイークや夏季は数日間完全に休業します、急を要する業務が多いので交代で当番が出勤し1チームだけでも対応できる体制を整えたほうがいいのではないか、との意見もあるのですが、社の方針で休みは休みとしてキチンと取るという方針を貫くということです。
特殊清掃の仕上げと遺品整理まで行ったご遺族の感想
先日は父の住んでた千葉市稲毛区の公団の清掃でお世話になり、本当にありがとうございました。大変な作業だったと思うのですが、嫌な顔一つせずに私たち遺族に寄り添っていただき、とても感謝しています。
父は医療や介護サービスを受けながら一人暮らしをしていましたが、あまり人とかかわることが得意な人ではありませんでした。デイサービスなどの利用も断っていたようです。
できる限り自分のことは自分でしていました。私たち子どもにも世話になりたくない様子で、訪問しても追い返される、電話をしても切られる状態だったので、次第に近づかないようになってしまったのです。
発見されたときはすでに亡くなって14日ほど経っていたようで、転倒して起き上がれず、そのまま亡くなってしまったようです。悪臭が充満しており、近所に迷惑を掛けてる状態でもあったので年末ぎりぎりでもやっていただけるところはないかと特殊清掃業者を探したのです。
あとで聞くと年末の最終日で作業者の方はその後納会があると仰ってました、本当に大変な作業をしてもらってこちらが恐縮しました。
あのような状態から綺麗になるのを拝見して、素晴らしい技術だと思いました。またそれだけではなく、一緒に遺品整理まで行っていただきました。大したものではありませんが、父の使っていた財布は大事にしようと思っています。
あのような状態でも嫌な顔せずに、私たちを気遣っていただき、プロ意識というものをとても感じました。最初にすべて説明していただけましたので安心してお任せできました。本当にありがとうございました。
24時間体制は本当に必要な業務体制か?
特殊清掃やゴミ屋敷片付け関係の業者ホームページを見てますと年中無休24時間を掲げてる会社がいくつかあります、特に特殊清掃は急を要する場合が多いですから朝まで待てずとりあえず相談したいという方も多いはずです。
ではそのように掲げてる特殊清掃業者は本当に深夜でも早朝でも作業をしてくれるのか、ですが私たちも長らくこの仕事をやってますが深夜に施工したのは初期の頃に数えるほどしかありません、というのもやはり音は出ますしそれなりに人も動きますので近隣に迷惑になってしまいます、ですから作業自体はやらないのではと思います(私のところは絶対やりません)
では電話受付は本当に24時間なのかですが、特殊清掃を行う会社は小規模運営がほとんどです、多くても20名前後少ないところは1人の個人親方です、深夜帯に数十本数百の単位で電話が鳴るならまだしもたまに鳴る程度の電話のために人員を割いておくことはできませんし、一人で営業してる場合でも深夜にたたき起こされてはたまりません、ですから実際の運用はコールセンター代行に依頼しているのです、まごのてもそうですが夕方の退社から電話受付終了の21時までは電話代行にお願いし逐一連絡をもらって対処しています。
特殊清掃業といえども普通の会社です
業務内容が特殊だから運営方針も特殊と考える人もいますが、会社運営、特に労務管理体制は一般企業とまったく同じかむしろかなりシビアに行っています。確かに法人としてのまごのて以前の個人営業時はご要望があればどんな場所でもどんな時間でも飛んでいくという方針でしたし、電話も24時間オープンにしていましたが、法人になり従業員も増えるとそのようなフレキシブルな対応は出来なくなってしまいました。
特に昨今はブラック企業排除の機運の高まりもあり夜間作業はもちろん、普通に朝から開始した清掃現場でも遅延が起きても遅くまで作業を続行し終了させるということすらできなくなってしまいました。お客様からすれば使い勝手の悪い会社と思われる人と、ひじょうに評価できる運営体制であると考える人と二分しているのも事実です。
お客様ファーストを掲げるまごのてとしては矛盾している部分かもしれませんが、時代の趨勢であり要請であるならばそうせざるを得ないというところです。したがいまして株式会社まごのては現在のところ下記期間は完全休業としています。
12/30~1/5
GW後半の5日間
8/11~815
その他に年に数回一斉に休業とする日を設けています。
どんな状況でも確実に消臭します
株式会社まごのては東京都内はもちろん神奈川、千葉、茨城、埼玉、(山梨、群馬、栃木の一部地域)で特殊清掃を行う会社です。
まごのての特殊清掃における着地点は完全に汚れがなくなり臭いがなくなり部屋として機能することです、賃貸であればすぐに貸し出せる、一般住居であればその日から住めるという形を目標とする方針です。
もしにおいが取れなければ完全返金保証を付けるという自信がなければできないサービス展開を行っています、孤独死など突発的な予期せぬ事態が起こっても慌てずまずはまごのてにご相談ください。
特殊清掃関連でよくある質問
Q:どうしてまごのてはコストの高い正社員運営なのでしょうか?アルバイトのほうがコストダウンでき安く特殊清掃をサービス提供できるのでは?
A:孤独死があった部屋はご遺族ですら入室できません。そんな部屋に専業ではないスタッフを入室させるのはお客様に対する礼を失すると考えるからです。
Q:救急車と同じレベルで特殊清掃業者に相談と掲げてるのであれば24時間体制であるべきでは?
A:コストが増大する分サービス提供価格に転嫁でき、それを容認する風潮が世間一般になるのであれば検討の余地はあるかもしれませんが現状は不可能です。
Q:特殊清掃一次処理の当日施工最終締め切り時間は何時ですか?
A:地域や状況により変わりますが18時には帰社できるかどうかがひとつの目安となりますが、緊急度等で判断し特例処置で施工する場合もありますので、まずはご相談ください。