年末に大至急の特殊清掃依頼|年中無休24時間?

2023/04/05

孤独死が起きた部屋から発するにおいは近隣対策のためにできるだけ早く止める必要があります、ですから日曜や祝日でも関係なくやる必要があるのですが私たちも会社組織ですからどうしても休日で対応できない場合もあります、今回のお話は年末年始の長期休暇直前に特殊清掃を行ったものです。

本記事は株式会社まごのて代表取締役 佐々木久史が取材監修執筆を行いました
 
特殊清掃はすぐに駆け付け消臭します
 

年末午後に大至急の特殊清掃依頼

まもなく今年も終わりというギリギリのタイミングで千葉市の公団の特殊清掃に行きました。

エレベーターを降り瞬間にすでに腐乱臭が漂っており、この中で新年を迎えるのは少し酷だと感じました。

依頼者はご遺族でこの部屋で亡くなった方の娘さんでした、知らせを受けたのは数日前らしいのですが年末ということもあり火葬や葬儀に気を取られ部屋のことはまったく考えていなかったそうです。

公団の管理から早急になんとかしてほしいと言われ慌てて特殊清掃業者を探しご連絡をいただいたのです。

遺体痕はベッド上に残留、日数が経っていたため体液はベッド下にまで垂れていましたので、汚染されたベッドとマットを梱包し、周囲にある臭いを含んでそうな衣類などを撤去し、念入りに空間除菌と消臭を行いました。

においで発覚する孤独死と特殊清掃の実例

季節的なものなのか、ウジとハエは全く出ていませんでした。
経験上ウジがいない場合は臭いが強く出る傾向にあります、ウジが臭い成分を食べる(分解する)というのは本当です。

室内だけでなく外廊下にも除菌剤と消臭剤を噴霧し、窓や換気扇など外部と通じる部分をすべて目張りし臭いが漏れないよう処置しました。

置き型の消臭剤と、次回1月5日までオゾン脱臭機を間隔運転させ近隣に臭いが漏れないよう細心の注意を払いました。

夕方16時頃作業が終わり最終チェックをしていると近所の方数名が近づいてきて、何か言われるのかと身構えてしまいましたが、それぞれ出てくる言葉は「ありがとう」ばかりでした。
一人の奥さんは大量のみかんを持たせてくれ、年の終わりにいい仕事をしたと感じました。
 
特殊清掃はにおいを止めてなんぼ
 

特殊清掃は時と場所を選ばない

(オペレーションスタッフの日報より)お電話を受けたのが12/29日の11:00頃でした。
まごのての年内業務最終日でした、少し前に29日の特殊清掃受付は何時まで行うか?を検討し18時までに帰社できるギリギリと基準を設けていました。

今回のご依頼は千葉市稲毛区でしたので、その基準を満たすと判断し13時着手でメンバー組を行ったのです。

孤独死や自殺は年末年始関係なく起こります、ですからそれに対応するため特殊清掃業者も対応できるようすべきかも知れませんが、昨今の労働環境を鑑みるとそれもなかなか難しいところです。

まごのての場合は年末年始はもちろんゴールデンウイークや夏季は数日間完全に休業します、急を要する業務が多いので交代で当番が出勤し1チームだけでも対応できる体制を整えたほうがいいのではないか、との意見もあるのですが、社の方針で休みは休みとしてキチンと取るという方針を貫くということです。

特殊清掃は除菌と消臭


後日特殊清掃の仕上げと遺品整理まで行ったご遺族の感想

先日は父の住んでた千葉市稲毛区の公団の清掃でお世話になり、本当にありがとうございました。大変な作業だったと思うのですが、嫌な顔一つせずに私たち遺族に寄り添っていただき、とても感謝しています。

父は医療や介護サービスを受けながら一人暮らしをしていましたが、あまり人とかかわることが得意な人ではありませんでした。デイサービスなどの利用も断っていたようです。

できる限り自分のことは自分でしていました。私たち子どもにも世話になりたくない様子で、訪問しても追い返される、電話をしても切られる状態だったので、次第に近づかないようになってしまったのです。

発見されたときはすでに亡くなって14日ほど経っていたようで、転倒して起き上がれず、そのまま亡くなってしまったようです。悪臭が充満しており、近所に迷惑を掛けてる状態でもあったので年末ぎりぎりでもやっていただけるところはないかと特殊清掃業者を探したのです。

あとで聞くと年末の最終日で作業者の方はその後納会があると仰ってました、本当に大変な作業をしてもらってこちらが恐縮しました。

あのような状態から綺麗になるのを拝見して、素晴らしい技術だと思いました。またそれだけではなく、一緒に遺品整理まで行っていただきました。大したものではありませんが、父の使っていた財布は大事にしようと思っています。

あのような状態でも嫌な顔せずに、私たちを気遣っていただき、プロ意識というものをとても感じました。最初にすべて説明していただけましたので安心してお任せできました。本当にありがとうございました。


 

24時間体制は本当に必要な業務体制か?

特殊清掃やゴミ屋敷片付け関係の業者ホームページを見てますと年中無休24時間を掲げてる会社がいくつかあります、特に特殊清掃は急を要する場合が多いですから朝まで待てずとりあえず相談したいという方も多いはずです。

ではそのように掲げてる業者は本当に深夜でも早朝でも作業をしてくれるのか、ですが私たちも長らくこの仕事をやってますが深夜に施工したのは初期の頃に数えるほどしかありません、というのもやはり音は出ますしそれなりに人も動きますので近隣に迷惑になってしまいます、ですから作業自体はやらないのではと思います(私のところは絶対やりません)
では電話受付は本当に24時間なのか、ですが特殊清掃を行う会社は小規模運営がほとんどです、多くても20名前後少ないところは1人の個人親方です、深夜帯に数十本数百の単位で電話が鳴るならまだしもたまに鳴る程度の電話のために人員を割いておくことはできませんし一人でやってる場合でも深夜にたたき起こされてはたまりません、ですから実際の運用はコールセンター代行に依頼しているのです、私のところもそうですが夕方の退社から電話受付終了の21時までは電話代行にお願いし逐一連絡をもらって対処しています。
 

どんな状況でも確実に消臭します

株式会社まごのては東京都内はもちろん神奈川、千葉、茨城、埼玉、(山梨、群馬、栃木の一部地域)で特殊清掃を行う会社です。

私たちの特殊清掃における着地点は完全に汚れがなくなり臭いがなくなり部屋として機能することです、賃貸であればすぐに貸し出せる、一般住居であればその日から住めるという形を目標とする方針です。

もしにおいが取れなければ完全返金保証を付けるという自信がなければできないサービス展開を行っています、孤独死など突発的な予期せぬ事態が起こっても慌てずまずは弊社にご相談ください。

 


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