孤独死現場で発見された腐敗体液にまみれた札束

2023/04/05

特殊清掃の現場では思いがけずお金を発見する場合があります、遺品整理作業の時に発見されることのほうが多いのですがその前段階で見つかることもあります。
過去に体験した特殊清掃の時点でお金を発見した例と遺品整理についてのリアルをお伝えします。

本記事は株式会社まごのて代表取締役 佐々木久史が取材監修執筆を行いました

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誰も入ることが出来ない室内にあるモノ

不動産管理会社の依頼で東京都内のマンションの孤独死現場でした。

遺族が遠方に住んでるため、遺族が遺品チェックをしやすいようにとのことでまずは消臭と汚染された布団などの廃棄を行いました。

住んでいたのはお年寄りということでしたが、ゴミ屋敷状態でもなく物が多いわけでもなく整然とした部屋でした。
遺体痕は床に敷いた布団を中心に少しはみ出るような形で人型のシミがありました、まずは布団の処理から行ったのですが、布団を丸めた際にちょうど頭の部分だと思うのですがキルティングで作られたきんちゃく袋を発見しました。

開けてみるとなんと1万円札の束でした、目視で300万円ぐらいあったのではと思います、ところがそのきんちゃく袋も体液で汚染され中のお金も当然汚れていました。

後日ご遺族に渡すので密閉できる袋に入れ持ち帰りました。(管理会社と遺族には電話で報告済)

状況:孤独死死後20日前後 作業内容:特殊清掃一次処理
 

後日の遺品整理作業でも現金発見

前回特殊清掃一次処理を行ったマンションの遺品回収にお伺いしました。
ご遺族が遺品整理をしたのですが、一次処理時に300万円ほど出たのをはじめ、その後も現金や残高ありの通帳や証券が出てきたそうでびっくりしていました。

腐敗体液で汚染されていた巾着袋もその時にお渡ししました、汚れたお金はどうしたらいいかと聞かれたので、信用していただけるのであれば会社で洗浄して、その後銀行で両替しますと提案し了承していただきました。

以前もお金は洗ったことがあるので方法は知ってましたが、今回は量があったので時間はかかりました。
 

どうしてこんな場所にお金を隠した?

東京都内の戸建てで孤独死がありご遺族の依頼で遺品整理ができるようにと特殊一次処理のご依頼がありました、ご遺体痕は居間の布団にあり死後日数から考えても相当の体液漏れがあることは容易に想像できました。


布団を取り除くと下の畳にまで染みが広がっていましたので畳も撤去することにし畳を4枚上げました、するとそこには茶色の封筒が十数枚敷き詰められていたのです、よく新聞紙なんかが敷いていありますが何故か封筒です。

中を確認すると古い1万円札が封筒1枚につき10枚ずつ入っていたのです、よくドラマなんかで畳の下にお金を隠すというのは見たことがありますが実際に見たのは初めてでした。

畳の下にお金を隠していた例はこの現場と他に1件だけありましたがおそらくお金の隠し場所としてはあまり実用的ではないのかもしれません。

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普通は考えつかない遺品の隠し場所

以前は遺品整理サイトやブログに遺品やお金の隠し場所について書いてた時期があったのですが、警察からあまり具体的な事例は書かないで欲しいとストップされたことがあります、なんでも窃盗犯(いわゆる泥棒)が遺品整理会社のブログや記事を参考にしたということらしいです。

ですが確かにこの要請はある意味正しいです、本当にどうしてこんな場所に隠すのだろうという場面はいくつも見てきましたし、遥かに想像を超えた場所にお金がギッシリということもありました。

私たちも最初は思いがけず見つけた、ということがほとんどでしたが長くこの仕事をしてるとなんとなく傾向がわかるようになってきて、今ではパッと部屋を見ただけで出る出ないがある程度わかるようになりました、もちろん百発百中ではありませんが、かなりの高確率で遺品やお金を探し出すことができるようになりました。


どうしてそんな普通は考えつかないような場所に隠したのかという疑問が沸きますが、こればかりは本人でないのでなんとも言えませんがなんとなく戦争時代を過ごした人の経験によるものではという気はします。

孤独死現場は悪意ある者にはパラダイス

このように孤独死現場では大量の金品が発見されることは珍しくありません、孤独死の現場ですから当然持ち主や隠してることを知ってる者はこの世に存在しません。

上記の現場もそうですが、特殊清掃はその性質上遺族や関係者が居ない状況で行うことが多く、悪意ある業者にとってはまさにブルーオーシャンなのです。

かつて同じく東京都内の特殊清掃現場では、府中市の孤独死現場で150万円、品川区の孤独死現場で400万円、杉並区の現場にいたっては4,000万円+金塊という状態でした。

遺族すらこのような金品があることを知らないのですから、もし持ち出されたとしてもどうすることもできません。

このような可能性がある場合は、身元確かな特殊清掃や遺品整理業者に依頼しないと大損する可能性があります。

依頼しようとしてる特殊清掃業者は確かな拠点を持ってますか?代表者は誰でどんな人ですか?従事するスタッフはどんな人でどんな立場ですか?
どんなに慎重になってもなりすぎなんてことはありません、少なくとも慎重になれば身元不明な業者を家に入れるようなことは回避できると考えます。

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ある孤独死現場で警察から問合せ

過去に一度だけ室内にあったはずの物がないということで警察から問合せを受けたことがあります、これは私たちまごのてで作業したものではなく現地調査(いわゆる見積)で入った部屋でその時点では受注待ちの状態でした。

ですから室内の物には何も手を付けていないのですが写真は撮ってあったので、一応資料として提出しました。

結果的に何が無くなっていたかはわからなかったのですが、後日作業に入った際にご遺族から聞いたところ故人が使ってたはずの財布が見当たらず警察でも引き取っていないということだったので、一応見積で入室した私たちに聞いてもらったということでした。

結局この財布は遺品整理作業時に見つかったのですが、たとえ一時的にせよ室内に入った業者側を疑ったという少し後味の悪いものでした。


遺品を窃盗する業者もいる。
 

技術やスタッフ構成が確かな特殊清掃業者

東京近辺で特殊清掃業者をお探しならまごのてへご相談ください、技術的評価はもちろんのこと会社運営上も何らグレーな部分はなく従事するスタッフもすべて正規雇用者で安心です。

対応地域は東京はもちろん神奈川、千葉、茨城、埼玉、(山梨、群馬、栃木の一部地域)です。

私たちの特殊清掃における着地点は完全に汚れがなくなり臭いがなくなり部屋として機能することです、賃貸であればすぐに貸し出せる、一般住居であればその日から住めるという形を目標とする方針です。

もしにおいが取れなければ完全返金保証を付けるという自信がなければできないサービス展開を行っています、孤独死など突発的な予期せぬ事態が起こっても慌てずまずは弊社にご相談ください。

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