浴槽内の特殊清掃。ヒートショックで孤独死
2023/03/02
地域:東京都江戸川区のマンション 浴槽内の孤独死
依頼者と依頼方法:遺族(家族)電話でお問合せ。
作業担当者のコメント
本日は浴槽内で死後10日から14日の孤独死の特殊清掃でした。
浴槽内と聞くとまず、栓は抜かれているのか?が一番気になります、以前同じ状況の特殊清掃を担当した際(千葉市で浴槽内孤独死)警察官がご遺体を出す際栓を抜いてしまったことがありました。
汚水が配管を通ったため、他の部屋にも臭いを拡散させてしまい、大変な騒ぎになったことがありました。
今回の場合、栓が抜かれてませんでしたので基本的な作業ができました、ですがやはり浴槽内の特殊清掃は過酷です。
浴槽内での孤独死→腐乱化は難易度が高い
浴室内での孤独死で日数が経過した場合、作業の難易度は高めになることが多いです。
ただ遺体痕が広がり広範囲に汚染するということはありませんが、処理方法が部屋とは少し異なります。
死後日数にもよりますが浴槽内には様々な人体の一部が残されており、その処理を行うことが第一、次が難しいことのひとつですが汚水をそのまま流せないことです。
マンションなどの集合住宅は排水管が共用になってることがほとんどです、部屋の位置にもよりますが流した水は他の部屋の下も通る可能性もありますし一か所に汚水が集まる桝から他の部屋ににおいが流れる可能性もありますので不用意に流してしまえばマンション中が異臭騒動になりかねません。
そのあたりの見極めは経験を積まないといけません、弊社ではゼリー状に固める薬剤を使用して処理しさらに排水管内も高圧洗浄を行います。
水回りの特殊清掃現場では排水管も高圧洗浄し確実に臭いを除去します
この度は母のマンションの掃除をしてくださりありがとうございました。
72歳の母は気丈な性格でしたので、私が家の事を手伝いに行っても「自分の事は自分でする」といってはねのけるような人でした。その言葉通り、自分のことはきちんとしており、いつ自宅に行っても綺麗に片付けられている状況でした。
近年は年齢からの衰えで、弱っているようにも見て取れました。本人は言わなかったのですが、心臓の調子が悪く病院に通っていたようです。
近隣の民生委員さんが、母の自宅にちょくちょく訪ねてくれ、私にまで報告をしてくださっていました。今回の電話もいつもの報告だと思っていたのです。すると「チャイムを押しても出てこられない」というものでした。
私がマンションに駆けつけて合鍵で母の部屋に入ると、お風呂に浸かったまま亡くなっている母を見つけました。冬の寒い日だったので、ヒートショックを起こしたようです。お風呂以外はいつもの母の部屋でしたので、入浴中の事故でしょうと警察の方がおっしゃっていました。
お風呂に浸かったままでしたので、母の遺体も傷んでおり、お風呂のお湯も真っ黒でした。
急なことでしたので何をどのようにすれば良いのか全くわからず、マンションの管理人さんにまごのてさんをご紹介いただきました。
お風呂の色は変色していましたので、風呂釜ごと交換しなければならないと思っていましたが、とても綺麗にしてくださいました。ニオイまでなくなったことにびっくりしています。
遺品整理のお願いもしましたが、スタッフの方が作業をしながら母の話を聞いてくださり、私の思うようにしてくださいました。
本当に急なことで気持ちの整理がつきませんでしたが、まごのてさんにご依頼したことでスッキリした気持ちになりました。本当に感謝しています。
千葉県千葉市 〇〇涼子
この方の場合も病院などでの通常死なら知ることすらなかったのかも知れないし知ったとしてもさっさと相続放棄をして遺品整理すらしないという感じでした。
千葉県船橋市のマンション浴室で孤独死し腐乱状態で発見されそのことから嫌々ながら接することになった、当然依頼内容は特殊清掃と少ない家財の撤去で遺品整理と呼べる内容ではありませんでした。
当日も立ち会いたくないと言ってましたが最期を迎えた場所ぐらい見てもいいのではと渋々承諾したのでした、特殊清掃の一次処理後に入室してもらい少ない家財を選別しながら進めました。
確かに何もこれというものはありませんでしたがいつも持ってたのであろう古い写真を渡したとき少しだけ表情が和らいだのは救いでした。
ご遺族からのメール
最初から最後までまごのて様に本当にお世話になりました。私と母が断絶状態にあったことまで気にしてくださり、寄り添っていただいたことは一生忘れることはありません。あのような大変な現場だったのに嫌な顔一つせずに作業をされていた姿をみて感動しました。
わたしは母に育ててくれたことには感謝していますが、母は水商売をして生計をたてていましたので、お酒に酔った状態で帰ってくることが多くあり、それが本当に嫌でした。こちらの言葉に反応して殴られることもたびたびでした。
そんな生活が嫌で中学卒業と同時に家を飛び出していたのです。結婚したことも子供が生まれたことも母には報告していませんでした。
母は私が飛び出したあとも水商売を続けていたようで、体がお酒によって蝕まれていたのでしょう。水商売を辞めた後は、体がボロボロだったようです。
それでもお酒を辞めることができず、お酒を飲んでお風呂に入りそのまま亡くなったようです。
警察から連絡があり自宅に入りましたが、久しぶりに見た母の姿は母とは分からないものに変わっていました。母には憎しみしか抱いていませんでしたが、この姿を見た時には涙が出ました。
とても自分で掃除ができる状態ではなかったので、まごのて様にお願いしましたが、本当に良かったと思っています。部屋もきれいになり、ニオイもなくなりましたので、家主さんに部屋をお返しすることができました。
またそれほど荷物はありませんでしたが、遺品整理を一緒にしてくださったことは本当に感謝しています。私一人では、母の荷物に触れることもできなかったと思います。私の古い写真がきれいに保管されているのをみつけ、少しだけですが母らしいところを最後に感じることができました。これもまごのて様のおかげです。
依頼者と依頼方法:遺族(家族)電話でお問合せ。
作業担当者のコメント
本日は浴槽内で死後10日から14日の孤独死の特殊清掃でした。
浴槽内と聞くとまず、栓は抜かれているのか?が一番気になります、以前同じ状況の特殊清掃を担当した際(千葉市で浴槽内孤独死)警察官がご遺体を出す際栓を抜いてしまったことがありました。
汚水が配管を通ったため、他の部屋にも臭いを拡散させてしまい、大変な騒ぎになったことがありました。
今回の場合、栓が抜かれてませんでしたので基本的な作業ができました、ですがやはり浴槽内の特殊清掃は過酷です。
浴槽内での孤独死→腐乱化は難易度が高い
浴室内での孤独死で日数が経過した場合、作業の難易度は高めになることが多いです。
ただ遺体痕が広がり広範囲に汚染するということはありませんが、処理方法が部屋とは少し異なります。
死後日数にもよりますが浴槽内には様々な人体の一部が残されており、その処理を行うことが第一、次が難しいことのひとつですが汚水をそのまま流せないことです。
マンションなどの集合住宅は排水管が共用になってることがほとんどです、部屋の位置にもよりますが流した水は他の部屋の下も通る可能性もありますし一か所に汚水が集まる桝から他の部屋ににおいが流れる可能性もありますので不用意に流してしまえばマンション中が異臭騒動になりかねません。
そのあたりの見極めは経験を積まないといけません、弊社ではゼリー状に固める薬剤を使用して処理しさらに排水管内も高圧洗浄を行います。
水回りの特殊清掃現場では排水管も高圧洗浄し確実に臭いを除去します
においを消すには徹底した検索そして洗浄
特殊清掃のゴールとは完全ににおいが消え部屋として機能すること、これがゴールとなるのは言うまでもありませんがその工程の中でにおい発生源すなわちご遺体痕を探すと言うのが最初の重要作業になります。
表面上見えている部分だけ拭ったり洗ったりしてもどこかににおい発生源が流れていればにおいは永遠に消えません、ですからこの発生源を検索するというのはひじょうに重要で経験値や想像力が求められるものです、特に目に見えない部分がどうなのかというのはとても重要なのです。
特に排水管や床下などは目に見えませんから当初の状況から想定しながら進めるしかなく少しでも流れ込んでる懸念があれば洗浄するという慎重さが必要です。
特に排水管洗浄まで気が回る特殊清掃業者は少なく良くて洗浄剤を入れる程度です、私たちは公共下水へ通じる排水桝を洗浄できる高圧洗浄車、室内の排水管を洗浄するポータブル高圧洗浄機、管内カメラを装備していますので完全な施工が可能なのです。
ご遺族からお礼のメールや手紙
ご遺族からの感謝の手紙この度は母のマンションの掃除をしてくださりありがとうございました。
72歳の母は気丈な性格でしたので、私が家の事を手伝いに行っても「自分の事は自分でする」といってはねのけるような人でした。その言葉通り、自分のことはきちんとしており、いつ自宅に行っても綺麗に片付けられている状況でした。
近年は年齢からの衰えで、弱っているようにも見て取れました。本人は言わなかったのですが、心臓の調子が悪く病院に通っていたようです。
近隣の民生委員さんが、母の自宅にちょくちょく訪ねてくれ、私にまで報告をしてくださっていました。今回の電話もいつもの報告だと思っていたのです。すると「チャイムを押しても出てこられない」というものでした。
私がマンションに駆けつけて合鍵で母の部屋に入ると、お風呂に浸かったまま亡くなっている母を見つけました。冬の寒い日だったので、ヒートショックを起こしたようです。お風呂以外はいつもの母の部屋でしたので、入浴中の事故でしょうと警察の方がおっしゃっていました。
お風呂に浸かったままでしたので、母の遺体も傷んでおり、お風呂のお湯も真っ黒でした。
急なことでしたので何をどのようにすれば良いのか全くわからず、マンションの管理人さんにまごのてさんをご紹介いただきました。
お風呂の色は変色していましたので、風呂釜ごと交換しなければならないと思っていましたが、とても綺麗にしてくださいました。ニオイまでなくなったことにびっくりしています。
遺品整理のお願いもしましたが、スタッフの方が作業をしながら母の話を聞いてくださり、私の思うようにしてくださいました。
本当に急なことで気持ちの整理がつきませんでしたが、まごのてさんにご依頼したことでスッキリした気持ちになりました。本当に感謝しています。
千葉県千葉市 〇〇涼子

疎遠の母が浴室で孤独死、仕方なく特殊清掃依頼
法定相続人というだけで事後の処理が降りかかってくることも多々あります。この方の場合も病院などでの通常死なら知ることすらなかったのかも知れないし知ったとしてもさっさと相続放棄をして遺品整理すらしないという感じでした。
千葉県船橋市のマンション浴室で孤独死し腐乱状態で発見されそのことから嫌々ながら接することになった、当然依頼内容は特殊清掃と少ない家財の撤去で遺品整理と呼べる内容ではありませんでした。
当日も立ち会いたくないと言ってましたが最期を迎えた場所ぐらい見てもいいのではと渋々承諾したのでした、特殊清掃の一次処理後に入室してもらい少ない家財を選別しながら進めました。
確かに何もこれというものはありませんでしたがいつも持ってたのであろう古い写真を渡したとき少しだけ表情が和らいだのは救いでした。
最初から最後までまごのて様に本当にお世話になりました。私と母が断絶状態にあったことまで気にしてくださり、寄り添っていただいたことは一生忘れることはありません。あのような大変な現場だったのに嫌な顔一つせずに作業をされていた姿をみて感動しました。
わたしは母に育ててくれたことには感謝していますが、母は水商売をして生計をたてていましたので、お酒に酔った状態で帰ってくることが多くあり、それが本当に嫌でした。こちらの言葉に反応して殴られることもたびたびでした。
そんな生活が嫌で中学卒業と同時に家を飛び出していたのです。結婚したことも子供が生まれたことも母には報告していませんでした。
母は私が飛び出したあとも水商売を続けていたようで、体がお酒によって蝕まれていたのでしょう。水商売を辞めた後は、体がボロボロだったようです。
それでもお酒を辞めることができず、お酒を飲んでお風呂に入りそのまま亡くなったようです。
警察から連絡があり自宅に入りましたが、久しぶりに見た母の姿は母とは分からないものに変わっていました。母には憎しみしか抱いていませんでしたが、この姿を見た時には涙が出ました。
とても自分で掃除ができる状態ではなかったので、まごのて様にお願いしましたが、本当に良かったと思っています。部屋もきれいになり、ニオイもなくなりましたので、家主さんに部屋をお返しすることができました。
またそれほど荷物はありませんでしたが、遺品整理を一緒にしてくださったことは本当に感謝しています。私一人では、母の荷物に触れることもできなかったと思います。私の古い写真がきれいに保管されているのをみつけ、少しだけですが母らしいところを最後に感じることができました。これもまごのて様のおかげです。