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孤独死の発覚原因No1近隣からの異臭通報

孤独死などが発覚するきっかけとなる第一位はにおいからです。
嫌なにおいが数日前からする、何故かハエが多くいるなどの異変から通報し発覚というパターンではとにかく急いで消臭や清掃などの対応をする必要があります。
当然同じ建物の居住者も知ってるわけですからそれこそ1分でも1秒でも早く動くにこしたことは言うまでもありませんが、このような特殊な事態に遭遇する人のほうが珍しいので的確な作業方法を知ってる人はそういません、ですから処理そのものが遅れてしまうことが多いのですがそうなると事態は深刻化するばかりです。
ですから慌てず、でも的確にしかも迅速に処理を進めることが今後原状回復を進めていく上で大切なのは言うまでもありません。
☆孤独死のあった部屋|においにまつわる話4選
近隣に臭い漏れがあるのに処理が遅れた
近隣に腐敗臭漏れが発生したことから孤独死が発覚したが、管理会社が特殊清掃業者の手配を行わず、消臭や消毒、清掃とはまったく関係のない残置物撤去業者や他業種の調査ばかりを先にしてしまい、肝心の特殊清掃を後回しにしてしまったため、他入居者の不信感と怒りを買ってしまい不動産管理会社と大家さんが責められるということは多く、どうしていいかわからず的外れな行動をし、時間だけが過ぎてしまいそのことで他の入居者が退去したりホテル避難の費用を請求したりというパターンは意外と多いです。
もし物件でこのようなことが起こったら他の入居者にも十分な配慮を行い対策をするのは大家さんの役目です、所有物件で事故があり大変ではありますが、まずは適切な初期の処理を行うように心がけましょう。
三件の退去予告が発生したマンション
東京都内のあるマンションでは孤独死が発覚し、なおかつ近隣に腐敗臭が漂っていたのにもかかわらず、物件オーナーや管理会社が適切な清掃や消臭の手配を行わなかったために同マンションに住む入居者3世帯が「すぐに何らかの対応がない場合は退去する」と申し出たのです、しかも新居の初期費用や引越代、においに悩まされた慰謝料まで求めるというもので、住人の怒りピークに達してしまったのです。
この物件の場合は幸いにして私たちにご相談いただいたので、その日のうちに特殊清掃一次処理でとりあえずの消臭と清掃を行い、お怒りの方たちにもすぐに説明をし安心していただくことができたので事なきを得ましたが、もし今後数日かかるようでしたら本当に退去が起きていたかもしれません。
☆大家さんvsご遺族vs近隣住民とのトラブル
即日対応可|まずは初期消臭と清掃が大事
孤独死死後14日一報から1時間で現地到着
孤独死が起き周囲にもにおいが漏れてると一報を受けたのは午前11時、比較的会社から近い千葉県船橋市であったことから、すぐに準備をし現地に向かいました。
もちろんその時間ですので作業員は全員現場でしたが、管理職が対応しました、私たちのスタッフは誰でも特殊清掃一次処理に対応できるよう技術指導を受け実践を行っていますのでこのような大急ぎの対応も可能です。
早朝に連絡を受け朝イチに初期の消臭
朝6:30に前日に孤独死が発覚したアパートがありすでに警察の立ち入り許可も出てるということで、作業者の配置換えを行い朝一番で対応しました。
株式会社まごのてはすべてのスタッフが正規雇用者です、仕事があるときだけアルバイトなどを手配する業者とはこのような場面で大きな差が出ます。
孤独死が発覚したらまず第一に初期の消臭
孤独死などが発覚したら何をどうしていいかわからず右往左往してしまうのは仕方ありませんが、まずはこの初期の消臭(特殊清掃一次処理)を行うことが大事と覚えておいてください。
東京都内近辺であれば最短その日のうちに施工が可能ですし、費用も3万円~10万円程度です(平均7~8万)ひとまずこの処理を行ってから次の工程に進めばトラブルなく原状回復完了までスムーズに行うことができます。
なおこのような初期対応を行ってる業者は極めて少ないです、特殊清掃一次処理という名前でサービス提供を行ったのは私たちが初めてです。
☆特殊清掃一次処理というサービス提供を作ったきっかけ
自殺や殺人事件現場の特殊清掃事例

本来あってはならないことですが毎月必ず何件かは施工する事案です、周囲もご遺族も何とも言えない重苦しい雰囲気が伝わってくる現場でもありまた作業者への負担も大きいです。
アパートで自殺の特殊清掃
玄関での自死だったため腐敗体液が外廊下に遺漏し発覚、他の住人の通路でもあるため早急な対処が必要であった、玄関から廊下に掛けて汚染痕の処置を一次処理で行い遺族が到着後家財の撤去と水回りのクリーニングを行った。
遺族が遠方だったためファーストコンタクトは管理会社であった、管理会社は早急な対応を求めたが支払い責任があいまいだったため初動が2時間程度遅れた、一次処理分は管理会社が立替て施工となった。
☆作業員の心的負担が大きい自殺現場の特殊清掃
一軒家で自殺の特殊清掃。※推定死後2ヵ月
戸建てで周囲との交流もほとんどなかったため発見が遅れた。特殊清掃一次処理で汚染物の処理とウジ、ハエの処理、特殊清掃一次消臭を行いました。
自死であっても特殊清掃の方法そのものに違いはありませんがやはり作業者の心理的負担は大きいものとなります。
マンション浴室で練炭自殺の特殊清掃
練炭を使用し浴室で自死に至ったものでした、ユニットバスは熱で溶け全体は黒く煤けたような状況でした。
練炭を使用した場合火事と同じ状況となり煤が貼りついてますのでその除去がひじょうに大変です、ただ浴室の場合は水が使える分だけまだ作業的な難易度は低いです。
マンション上階から飛び降り自殺の特殊清掃
特殊清掃は何も屋内だけとは限りません数は少ないですがいわゆる飛び降り自殺の特殊清掃も数件経験しています。
共用部に飛び散った血液痕やコンクリートの小さな隙間に挟まった脳片などを根気よく掻き出す作業でしかも周囲からは好奇の視線を浴びる中での作業となります。
自殺の場合は発見までに比較的早いことが多いのですが大量出血や血液の飛散もあり特殊清掃としての難易度は高いです。
殺人現場の特殊清掃
人の死があった特殊清掃ではいうまでもなく孤独死が一番多いのですが稀に殺人事件の現場となった特殊清掃も行います、自殺と同じく長期間発見されないということはほとんどありませんが(過去一件だけあり)とにかく現場が荒れているのが特徴的です。
天井まで血が飛び散っていた現場
マンション管理会社の依頼で特殊清掃を行った2LDKのマンションの一室では部屋中血の海でした、事件から10日近く経っていたにもかかわらず床面の血液はまだ固まっておらずゼリー状でした。
壁や天井には血しぶきが噴きあがった跡もあり、かなりの出血があったことを物語っていました。
殺人犯からの特殊清掃依頼
ある日の午後「彼氏が自殺して部屋が汚れてる」とかなりパニック気味で電話があった、とにかく血がすごいので早くなんとかしてほしいということでした。
準備を整え現場に車を走らせながら依頼者とやり取りをした、発覚したのは一昨夜で仕事から帰ってきたら彼氏が血まみれで倒れてた、でも一緒に暮らしてるわけじゃなかった、警察は掃除はしてもいいけど家財は持ち出すなと言ってるということでした。
若干不可解だなと思いつつ首都高を飛ばし現場に到着した、挨拶もそこそこに部屋を見ると本当に血の海だった、人の血液量は4~5リットルですから出血が多いと確かに海になる。
部屋の中央付近に血だまりがありまだ乾ききっておらずゼリー状っぽい、壁にも無数に手形が付いてるし歩き回ったのか廊下も血の足跡が付いている。
なんでも包丁で腹部を刺し苦しくてのたうち回ったんではないかと言ってましたが、なんとなく違和感を感じたのは何か確固たるものがあったわけではない。
私たちが行うのはただ粛々と血痕を削り拭うだけです、血液って実はなかなか落ちないんです、固まった場所は狭い範囲で削る薬剤で溶かし拭うをひたすら繰り返していくのです、日にちが浅いので壁もなんなく落とし終え全体除菌をしてるさなかに彼女はいいました。
これってルミノール反応消えます?
一瞬ゾワっとしました。
素人の女性がなんでルミノール反応のことを聞く必要があるんだ?なんとも言えませんね試したことないんで、と答えるのが精一杯でした。
しばらくしてその彼女は殺人の疑いで逮捕されました、もちろんこちらにも裏付け捜査でいろいろ聞かれたのですが、なんとなく犯人なのではという違和感はありましたが例え一時的といえど殺人犯と同じ空間に居たと思うとなんとも言えない気持ちだったのを思い出します。
たまにメールや電話で特殊清掃後はルミノール反応はでないのか?と聞かれることがありますが何の意図があるのか不思議でなりません。
冬場の特殊清掃の難易度、においが薄まる
と言いますのはにおいや虫などの発生が少なく体感的にも強く感じないことが多いのです、ハエもまったく出ていない場合もあり大掛かりな特殊清掃は必要ないのではと感じさせるのです、実際私たちへの相談も『においがほとんどない』から特殊清掃すら必要ないから簡易なものでいいと言われることがあります。
たとえば腐敗した魚を常温下にあれば当然においます、では腐ったまま冷凍庫に入れて取り出した場合においは感じるでしょうか?ほとんど感じませんがではその凍ったものが溶けたらにおいはどうなるでしょうか?当然においは発生します。
冬場の孤独死はいわばこのような状況にあるのです。
体感的ににおいがないからと適当な清掃をする、場合によってはリフォームでご遺体痕を隠してしまう方法を取った場合早ければ3~4月遅くとも梅雨時期に気温上昇と湿度でにおいが出ることがよくあります。
実際にも手直しややり直し特掃は冬場発生の案件に多く、たとえどんな時期であっても万全の特殊清掃を行うべきと考えます。
☆こたつで下半身が溶けていた孤独死現場
ゴミ屋敷化した部屋で孤独死の特殊清掃

特に高齢者の場合は住む部屋がそもそも危険ということも往々にしてあります、何かあったときに救急隊は入ってこれるかなど安全面の確保を常日頃から心がけましょう。
2DKマンション孤独死、死後3週間の特殊清掃
孤独死現場ではゴミ部屋状態になってることは珍しくなく、むしろこちらのほうが多いのではないかとの印象です。この場合も廊下から部屋にかけてゴミが散乱している状態でした。まごのてはゴミ屋敷片付けで実績が豊富です。このようにゴミがあっても問題なく作業を行います。
1Kマンション浴室孤独死+相当量のゴミ屋敷
浴室で死後2ヶ月という事案でしたが事前に玄関からは進入できませんと聞いていました。(ゴミが崩れるため)警察が割った窓から室内に入りゴミ山を越えてユニットバスにたどり着くという状態でした。
ゴミ屋敷状態の部屋で亡くなる例が増えています。
急病で倒れた時に動線が確保されてないため助けを呼べなかったり、室内でつまずき頭を打って亡くなるなどです、高齢者宅は安全面の確保が優先事項と言えるでしょう。
お風呂やトイレで孤独死の特殊清掃
東京都内のマンション浴室で孤独死が発生、早急に対応して欲しいということで特殊清掃一次処理に急行しました。
浴室は特殊清掃の中でも難易度が高くあらゆる可能性を想定しなければいけません、浴槽なのか外なのか?お湯は張ったままなのか?保温機能は?
過去に保温機能付きの浴室での作業したことがあるのですが・・・かなり溶けてました。
今回も浴槽内で水が残ったままでしたが発見がそんなに長期ではなかったことから沈殿物は少ないのではと思いましたがけっこう残ってました、主には髪の毛や皮膚、場合によっては小骨なども残ってることがあります。
配水トラップに溜まった遺体痕
神奈川県川崎市のアパートでのことです。
特殊清掃を他社で行ったが臭いが残っており、アドバイス通り換気をずっとしてるが臭いが消えないというものでした。
この手の他社施工後の手直し依頼は多く、いかにキチンとした特殊清掃業者が少ないかという証でもあります。
最初から行うのと違い、遺体痕がどこにあったのか、どう流れたのかが定かでないのと、どんな施工をしたのか不明のため手探りで行わなければいけません。
この案件の場合、亡くなっていたのは洗面と浴室をまたぐような状態であったということでしたので、まずは洗面付近を検索、怪しいと思われる洗面所のCFをめくってみるが異常なし。
浴室も見た感じは異常があるように思えないが、浴室を締め切ると確かに臭いが湧きたってくる感じはある。
ということは怪しいのは排水管。
トラップに手を入れ中の部品をひとつずつバラすと・・・しっかり遺体痕と腐敗脂がしっかり溜まってました。
これでは臭いが取れるわけもなく、日に日に乾いていくのですから臭い濃度は嫌でも増してきます。
他業者のこの処理では特殊清掃とは呼べません、このレベルを見落としたり未施工ではミスなどではなく単に未熟と言わざるを得ません。
特殊清掃業者を選ぶ際にはそのあたりの技量の見極めが必要と思います。
この現場では室内の配水管内の高圧洗浄と外の会所升まで高圧洗浄を行ない他の部屋へ臭いが流入しないよう処理を行ないました。
見えない排水管汚染にも気を配る
浴室の特殊清掃で一番気を付ける必要があるのはその汚水をどう処理するかです、不用意に流せば他の部屋に異臭を撒き散らすことになりかねませんので構造や配水管がどう通ってるのかの見極めが肝心です。
お風呂やトイレで亡くなっていた場合は流れた体液などが排水管を汚染している可能性があるので高圧洗浄を行い管内を洗浄します。
他にはご遺族が清掃を試みたり他職(残置撤去業者)が先に何らかの作業をし、不用意に手を洗ったり雑巾を濯いだりした場合も起こることがあり、現場ではあらゆる想定をしながら清掃作業を進めなければなりません。
また病死や突然死の場合は少し前から嘔吐や吐血がありその汚れが排水管を汚していることも多いことから特殊清掃においては排水管高圧洗浄は必須の作業といえます。
特殊清掃は原状回復成否の要
そのためには一番最初の特殊清掃が何よりも肝心であることはおわかりいただけたと思います。
ここ数年多くなってきた事案としては他社が施工した後の手直し施工です。
場合によっては内装工事が済んでるにもかかわらず再度解体しなければいけない例もあります。
これらはいかに技術がない特殊清掃業者が増加しているかの現れです、きちんとした技術を持ち正当な理念でこの業務にあたってる業者はきわめて少なく私たちを含め東京近辺でも数社しかないとも言われています。
当事者にしてみれば降ってわいたようなことで戸惑うばかりだと思いますがけっして慌てることなく正しく業者選びを行っていただきたいと思います。
悪徳業者やレベルの低い業者にあたってしまうと目も当てられません、どうかお気をつけください。
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☆特殊清掃業界が抱える課題と問題点